なまこ壁

一日一粒の梅干し、秘めたるちから

一日一粒の梅干し秘めたる力

あの、口に入れると思わず体の力が中央にぐっと集まるような酸味。この小さい赤い一粒には、その酸っぱさ以上にすさまじい力を秘めています。今回は、梅干しの効能について、深堀りしていこうと思います。

梅干しといえば、酸っぱさの元である「クエン酸」が代表的な栄養素の一つです。クエン酸は、殺菌・除菌効果、新陳代謝を促しますが、もう一つ重要な働きがあります。それはカルシウムや鉄の吸収を促してくれるということ。実は、カルシウム自体は吸収効果が悪く、なかなか体に定着しません。梅干しには、カルシウムはもちろん鉄・マグネシウム等のミネラルも豊富であり、カルシウムについてはりんごの4倍含まれています。ですので、豊富なカルシウムとクエン酸を含む梅干しを毎日一粒食べることで、カルシウムが体内に定着しやすくなり、骨粗しょう症の予防につながります。カルシウムが豊富な魚と一緒に食べることでより効率的にカルシウムを摂取できるので、ぜひ一緒に食べてみてください。

一日一粒の梅干し秘めたる力
↑しらすと一緒に食べることにより、カルシウムを効率的にとることができるのでおすすめです。

また、ご飯や魚・肉など日々口にするものは酸性の食品が多く、気が付くと体は酸性にかたよりがちです。体のためにはアルカリ性の食品を食べて体を中和させる必要があります。そこでアルカリ性食品である梅干しが活躍します。例えば、牛肉100gを食べたとき、酸性を中和するには梅干しを半分〜1粒で中和できます。(きゅうりなら約9本必要です。)  梅干しの秘めたる力、伝わりましたでしょうか。一日一粒の梅干し、ぜひ取り入れてみてください。

梅がちょっと苦手でも取り入れやすい「梅湯」のすすめ

コップに梅干しと白湯を注ぎ、梅干しをつぶしながら飲むだけです。白湯の効果も一緒に取り入れられ、梅干しのすっぱさが緩和されるので、毎日梅干しを取り入れるのには一石二鳥です!
梅湯に使用する梅干しは、添加物が入っていないシンプルな昔ながらの梅干しでつくるのが推奨されています。
昔ながらの梅干し「山野うめぼし」はこちら
もちろん、練り梅を使うのもOK!

梅湯のすすめ

体に嬉しいこといっぱい!
胃腸の疲れ、疲労回復、便秘解消冷え性改善、新陳代謝促進などによいとされています。
梅干しを焼くことにより、血流をよりスムーズにする効果があるとされる「ムメフラール」や、脂肪燃焼効果があるといわれている「バニリン」が増えるとのことで、焼き梅で飲むのもおすすめです。
また、梅干しには殺菌効果があるため、はちみつを入れて風邪の引き始めや喉の調子が気になる時に飲むのもおすすめです。

梅干しは添加物を使用してない昔ながらの「山野うめぼし」がおすすめ

山野うめぼしイメージ

ヤマキ醸造では昔ながらの梅干「山野うめぼし」を販売しています。山野梅干の塩分濃度は約19%であり、昔ながらの製法で漬けた梅干しの塩分量は20%前後です。
最近では、減塩された梅干や、はちみつなどで味付けされた梅干がスーパーで主流に売られています。このような梅干は、塩分濃度を下げたり味付けするために、一度塩漬けにした梅干を水や湯で塩抜きしています。そうすると、塩抜きすることで保存性が下がるため、保存料が添加されていたり味付けに甘味料やうま味調味料が添加されている場合がございます。一括表示を見ると、梅・食塩以外の原料が含まれているため「調味梅干」とされています。
いつも食べている梅干が「梅干」か「調味梅干」かは商品に貼られてあるラベルに表記してありますのでぜひ、チェックしてみてください。
山野梅干はまごうことなく「梅干」です。先日、親戚(60代)に山野梅干を贈ったのですが、「昔食べていた梅干を食べたくて色々買ってみてどれもピンとこなかったけど、この梅干しを食べたときにずっと探していた梅干の味だったから驚いた」と喜ばれました。昔ながらの梅干しとは本当にこの味なんだ、と私自身も改めて勉強になりました。

自然農法で育った梅を使っています

吉田さん

当社の梅製品は、契約生産者の吉田さんに作っていただいております。
吉田さんは、群馬県の富岡市の山間で梅を栽培しています。実は群馬県は、和歌山県に次ぐ日本で二番目に多く梅を出荷している梅の産地なのです。
そして、農薬は使わずに植物性の肥料だけを使用する、自然農法の中でもトップクラスの農法で梅を栽培しており、梅干の製造まで手掛けております。
収穫した青梅はすぐにアク抜きを行い、天日塩をかけて約半年程漬け込みます。時間の経過と共に梅から水分が抜け出て、水分(梅酢)に梅が浮いた状態になります。天日干しのタイミングを見計らい天日にさらし干します。梅が重ならないように注意しながら台に並べ、梅の色や状態を見て、ひっくり返して均等に天日干ししていきます。白梅干しはこれで完成ですが、しそ梅干しはさらにこの白梅干しをしそと梅酢につけて再度天日干しをします。これで「山野うめぼし」の完成。昔ながらの梅干しです。
吉田さんの取材はこちら

一粒の梅干しまとめ

  • 梅干しに含まれるカルシウムは体に定着しやすい。魚と一緒に食べることで更に定着率アップ!
  • 梅干しはアルカリ性食品なので酸性に傾いた体を中和できる!
  • 白湯と一緒に飲むことで、胃腸の疲れや疲労回復など体に嬉しいことがいっぱい。

ヤマキ醸造の梅干し・梅肉はこちら

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