「神泉水」はどんな味?
社内でテイスティング調査をしてみました!
水道水、神泉水(軟水)、硬水を、「水そのまま」「お茶(水出し)」「昆布だし(水出し)」「ご飯」で、それぞれどの水を使用したかを伏せて、美味しかったのはどの水を使用したものかを調査してみました。
お水そのままで
一番おいしいと感じたのは?
1位:神泉水 2位:水道水、硬水
それぞれの水についての感想
水道水については、「薬品っぽい味」「ちょっと雑味を感じる」「普通の味」という感想がほどんどでした。また、硬水については、「渋味がある」「とがりがある味」という感想が多く見られました。それに対し、神泉水は「まろやか」「甘い感じがする」「やわらかい」という感想が多数でした。
水出しのお茶で
一番おいしいと感じたのは?
1位:神泉水 2位:水道水 3位:硬水
それぞれについての感想
水道水で水出ししたお茶については、「渋味がある」という感想がほとんどで中には「甘さを少し感じる」というものもありました。硬水は、ほとんどの人が「渋味を感じる」「飲みづらい」という感想でした。一方、神泉水で水出ししたお茶については、「甘味がある」「旨味を感じる」「まろやか」という感想が多数でした。
硬水で水出しするとお茶が濁ってしまう原因は、硬水に含まれるカルシウムやマグネシウムが緑茶の成分と結合するからだそうです。水道水が濁ってしまうのも同じ原因で、水道水に含まれる物質がお茶の成分と反応して濁ってしまうそうです。
水出しの昆布だしで
一番おいしいと感じたのは?
1位:神泉水 2位:水道水、硬水
それぞれについての感想
水道水で水出しした昆布だしは、「香りを感じる」という感想が多数でした。硬水で水出しした昆布だしは、「海藻感がある」「昆布が強い」「ダシ感がある」といった昆布の味が前面に出ているという感想が多くありました。神泉水で水出しした昆布だしは、「甘味がある」「旨味を感じる」という感想が多数でした。
ご飯で
一番おいしいと感じたのは?
1位:神泉水 2位:水道水、硬水
それぞれについての感想
お茶や昆布だしに比べ、それぞれ違いがわかりにくいとの意見がありましたが、その中でも神泉水で炊いたご飯は「甘味が感じられる」という感想が複数ありました。
まとめ
全体を通して、神泉水そのものや神泉水を使用したものは「甘みを感じる」という感想が多くありました。そのため、ほのかな甘みが神泉水の特徴のひとつであるということがわかりました。実際に、地元神泉の人は神泉の名水の美味しさを表現するとき、「なるい水」と言うそうです。「なるい」とは、やわらかいという意味の方言ですが、そこから派生して、やわらかくてほのかに甘いという感じを表しているそうです。